耳鳴り治療に役立つ改善治療法、薬物療法・順応治療・鍼灸治療

経験豊富な耳鼻科医でも、耳鳴りの原因を突き止めるのは簡単なことではありません。むしろ耳鳴りの原因は単純に耳の中だけに留まるものではないため、原因を特定することは難しいのが実情です。

改善先生
そんな耳鳴りの治療法には、耳鳴りの原因になっている要素を解決していく間接治療が用いられます。今回は耳鳴りの緩和や解消を目的とした、3つの治療法を紹介していきます。

薬物療法による耳鳴りの治療

耳鳴りの治療は、薬を使った薬物療法によって進められるのが一般的です。

耳鳴りの原因については未だはっきりと解明されていない部分もあるのですが、多くはストレスや生活習慣による自立神経の乱れであることが示唆されています。

このため自律神経の乱れや精神面の不調、あるいはそれらと関係の深い循環機能(血管や血液の流れ)などを改善する次のようなクスリが処方されることが多いです。

・ビタミン錠剤(ビタミンB群など)
・イソバイド
・自律神経調整薬
・抗うつ剤
・抗不安剤
・筋弛緩剤
・ステロイドホルモン剤
・血流改善剤
・レンドルミン

これらの薬剤は直接耳の中に作用するものではなく、耳鳴りの原因となる自律神経の乱れの改善や血流改善、筋肉緩和などを助ける目的で使用されます。

なお薬物療法をおこなう場合は、医師の正しい指導の下、処方された薬でおこなうことが大切です。

順応させるための耳鳴り治療

耳鳴りを解消する方法だけでなく、耳鳴りと上手く折り合いをつけて共存する「順応」治療法というものも存在します。

・TRT療法

治療の最初にカウンセリングをおこない、耳鳴りに対する意識を変える治療法。まず耳鳴りに対する意識を聞きだし、意識的に耳鳴りから注意をそらす方法を模索します。その上で特定の雑音を聴かせることで耳を慣れさせ、耳鳴りに意識を向けない状態に誘導します。

・マスカー療法

特殊な補聴器にて、耳鳴りに近い周波の音を数週間ほど聴き、耳を慣らしていく治療法です。耳鳴りに近い音を聴き続けることで、通常耳にしている雑音と同様「聞き流せる」状態に近づけていきます。

鍼灸や整体などさまざまな耳鳴り治療法

鍼灸治療によって耳鳴りを改善する方法もあります。

鍼でツボを刺すことでツボを刺激し、東洋医学における気の流れや血流を改善、耳鳴りを緩和していく治療法です。また、整体によって肩や首回りの歪み・コリを解消させ、耳周りの血流を改善して耳鳴りを緩和させる方法もあります。

その他、「星状神経節ブロック」と呼ばれる治療法もあります。交感神経である「星状神経節」に局所麻酔をおこない、耳周りの血流を改善し耳鳴りを緩和させる方法です。

神経の働きや血液の循環など、耳鳴りに繋がる要素にはいまだに解明できないものが多いのが現状です。「原因がわからない」と聞くと不安を覚えてしまうかもしれませんが、今回ご紹介したような対症療法をおこなうことで、耳鳴りを緩和していくことは十分可能です。

改善助手
ビタミンB12やアスタキサンチンを補う場合は、処方箋薬以外にも「太陽の恵み」などのサプリメントがおすすめです。